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研究の紹介 / Introduction

生体情報解析分野では、生体由来の大規模な情報を活用して、複雑な生命現象を丁寧に整理することを目指します。

実験デザイン、大規模計測、情報解析をうまく連動させ、以下の問題に取り組んでいます。

We aim to understand complex biological phenomena using multi-omics analyses.

We are particularly interested in host pathophysiology in cancers, circadian disruption, human-robot interaction, and enhancer genetics.

研究 / Research: 研究
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がんに起因する宿主の病態生理に関する研究

How do cancers adversely affect their hosts?

我が国では、年間37万人以上の方ががんで亡くなっています。がん医療が発展した昨今であっても、がんが主要な死因の一つである ことがわかります。がんを根治できないような場合には、がんによって身体におこる不調をできるかぎり抑制することが重要です。私たちは、がんに起因する宿主病態生理の機序を明らかにしようとしています。将来的には、宿主の病態生理を抑制できるような  新しい方法を見つけたいと考えています。

We study how cancers adversely affect their hosts. Our aims are to understand mechanisms behind cancer's adverse effects on the host and to develop methods that can ameliorate such adverse effects.

ちょっとした撹乱・ストレスと疾患・老化

Physiological stress, diseases, and aging

考えてみると、実験的に動物に与えるストレスは極端です。普段の生活で全身から遺伝子が欠損することはないでしょう。実際には、ちょっとした撹乱に起因するストレスが少しずつ生体に影響して、疾患を引き起こしたり、老化を促進してしまったりしているのではないでしょうか。私たちは、独自の工夫でもって生体にちょっと したストレスを与え、そのようなストレスが中長期的に生体にどのような影響を及ぼすかを明らかにしようとしています。

Generally speaking, experimental perturbations are extreme. For example, we never experience a gene knockout in our ordinary lives. Instead, "physiological" stresses accumulate damage in our bodies, promoting diseases and aging. We developed a new method that can mimic such mild stresses, studying how such mild stresses affect organisms.

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ロボットやアバターの利用が生体に与える 影響に関する研究

How does the use of devices affect us?

​コロナ禍によって私たちの生活は大きく変容しました。今やzoomなどを用いた遠隔会議システムは当たり前のものとなりました。 小学生は、公園で遊ぶだけでなく、あつまれ動物の森で集合して 遊んでいます。このような技術革新につきものなのが、「新しい システムを乱用して大丈夫なのか?」という不安・心配です。  子どものころは「ゲームばっかりやっていると馬鹿になるよ」などと言われたものです。実際のところ、ゲームやロボット、アバターなどのデバイスを利用したとき、私たちの身体にはどのような変化が起こるのでしょうか?私たちは、生体情報解析を活用してこの 問題に取り組んでいます。

The COVID-19 crisis has dramatically changed our lives. More and more people have become using virtual communication tools. Robots and avatars help our new lives. Yet, how do these devices affect us? We address this question using multi-omics analyses.

     エンハンサー遺伝学

                      Enhancer Genetics

エンハンサーとは、標的遺伝子がいつ・どこで・どのくらい発現 するかを決める非コードDNA領域の総称です。転写因子などが結合して機能を発揮する反応場でもあります。ヒトやマウスのゲノムには数十万種類のエンハンサーが存在するとされています。私たちは、これらエンハンサーの生体における機能を明らかにしようとして います。エンハンサーの欠損による変容をちょっとしたストレスとみなすこともあります。一つ一つの遺伝子に係る細かい遺伝子発現制御の意義を解明すること、加えて、遺伝子発現制御を人為的に デザインできるようにすることが目標です。

Enhances are non-coding DNA elements that determine when, where, and how much a target gene is expressed. We are trying to understand (patho) physiological significance of genomic enhancers. We aim to develop methods that enable us to artificially manipulate gene expression by design.

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